子供の記憶力を高めてあげる

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと15

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

子供の記憶力を高めてあげる

世の中、何だかんだといっても学歴社会のようです。エンドユーザーと接して売上を確保する会社・・・たとえば、生保会社や損保会社、証券会社などでは、新卒採用時に「学歴は関係ない」とアピール。幅広く採用し、昇級についても部長クラスまではそれなりに公平に見えます。しかし、そこから先の経営陣となると、高学歴者に限られているようです。

まれに一人か二人、高学歴でない者が経営陣に入っていることがありますが、学歴の乏しい社員の意欲を高めるシンボルとして、意図的に入り込ませているように思えます。
この差は学歴に対する偏見なのか、派閥の問題なのか、あるいは高学歴者は仕事に対する底力が優れているからなのか。私には、よくわかりません。

政府が「ゆとり教育」といった方針をあげても、一流大学志向は強く、受験戦争はあいかわらずです。「世の中が学歴社会である」ということを肯定している家族の間では、学力向上にかける親の思い、子どもの努力は凄まじいものがあります。一方で、「世の中は学歴社会である」ということを否定している家族は、「わが子は親の愛情をいっぱいに受けてのびのびと育った」などを吹聴しています。

さて、子どもの学力は何で決まるのでしょうか。ズバリ、お答えします。遺伝、努力、運、そして・・・あと二つあるのです。
知識は遺伝しても、学業成績は遺伝しないともいわれています。ですから、子どもの学力は、努力と運によるところが大きいのですが、これからお話する二つも大変重要です。いずれも記憶力が関連するもので、子育て中の親が意識するかどうかで大きな違いが現れます。

一つは栄養素です。乳幼児期は親から与えられたもののみを食べて育ちます。この時期に、どのような栄養素が入った食べ物を食べてきたのかが重要です。
脳の発達に影響を与える栄養素は確かに存在します。ここでは、二つの栄養素を取り上げます。

まずは「DHA」です。青魚の脂には、EPAとDHAが多く含まれており、DHAについては、多くの動物実験により、記憶学習能力を高めることが示されています。DHAは、記憶の本体であるシナプスネットワークの形成を促す作用を持っているのです。
巷では「DHA入りミルク」というのをよく見かけます。青魚を食べましょうという声かけもあります。ちなみに、DHAをもっとも多く含む食品はイカですから、覚えておいてください。
また、EPAは体内で一部がDHAに変換されて脂肪内に蓄積するということも覚えておいてください。

このDHAは胎盤を通過します。つまり、母親の体内(血液中)にDHAがあれば、そのDHAは胎盤を通して胎児に供給されるということです。
ですから、妊娠中の母親のDHA摂取量によって、生まれながらにして、子どものDHA蓄積量に差がでることになります。母親が妊娠中に何を食べたかが、子どもの記憶力に影響するのです。
さらに、驚愕の事実があります。母親がDHAを摂取すると、母乳の中にDHAは現れるのです。母乳で育てている間には母親が何を食べていたかも、子どもの記憶力には影響するのです。

次に、緑茶に含まれる「テアニン」です。感情、情動、本能は、脳内の視床下部というところにその中枢があります。学業成績を高めるために必須なのは、視床下部の安定です。視床下部が乱れていると、落ち着きや冷静さがなく、ヒステリーな傾向が表れ、脳の記憶回路が正常に作動しません。
この視床下部を安定化させるのがテアニンです。茶道では、緑茶を使って、わび、さびの落ち着いた世界を演出します。テアニンの効果を利用しているのです。
学歴社会になってしまうのは、単なる学歴や学力というよりも、実は、冷静沈着さを作り出す視床下部の差が大きいのかもしれません。視床下部の安定=冷静沈着さが、その者を高学歴にし、同時に、出世街道を歩ませているように思います。

このように、栄養素としては「DHA」と「テアニン」が重要です。この二つが子どもの学力を築き上げる効果を持つことを、子育て中の両親は決して軽く見てはいけません。

そして、もう一つ。栄養素よりもさらに重要なのが、「子どもの記憶力を高めるためのコツの伝授」です。これは親が子どもに伝授しなければいけません。さて、何を伝授すればいいのでしょうか?
学力を作り上げる基本能力は記憶力です。まず、その記憶のメカニズムを親が知っていること。それを子育てに活かせるかどうかが、運命の分かれ道になります。

記憶の本態であるシナプスネットワークを定着させるには5分かかります。そして、定着したシナプスネットワークをファイリングするには、睡眠を利用しなければいけません。これらを巧みに利用した記憶手法は、子どもの学業成績に対しダイレクトに影響を与えます。具体的にどのような手法であるかは、別の機会にお話しようと思います。

記憶のメカニズムに関する知識は、自分の子どもの学業成績に影響します。決して軽く見てはいけません。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る