カロリーのある飲み物について

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと12

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

カロリーのある飲み物

コカコーラ、ファンタ、ミリンダ、バヤリースオレンジ、カルピス・・・私の幼少時には、これらの飲み物がありました。甘い飲み物は子供心に嬉しいものでした。当時は小さなガラス瓶に入っていました。昭和50年過ぎにコカコーラの500ccボトルが出たときは、驚いたものです。

昭和50年代の半ばには、ポカリスエットが現れました。「発汗で失われた電解質を補給する」を謳い、ほどなくアクエリアスが誕生。昭和50年代の後半には、ウーロン茶が缶入りになって発売されました。お茶が有料になったことには、ちょっとした衝撃を受けた思い出があります。

以後、アルミ缶、ガラス瓶を超えて、ペットボトルが誕生しました。平成10年ごろは、女性がペットボトルの先から口飲みする姿には違和感を覚えたものですが、今や、ごくありふれた姿になっています。

さて、人体は口から摂取したものだけでその生命を維持しています。口から各種の栄養素と水を摂取しなければ、健康体を維持できません。
栄養素は三大栄養素とそれ以外に分けられます。人体の構成成分である「たんぱく質」、動くためのエネルギー元となる「炭水化物」、そして「脂質」が三大栄養素といわれているのは周知のことです。
それ以外の栄養素としては、ビタミンやミネラルなど人体内の化学反応には絶対に必要な成分から、ベータグルカンやグルコサミンといった、「これがあれば人体はより順調に機能する」というタイプのものがあります。

これらの栄養素よりももっと重要なのは、「水」です。体内の化学反応の最終結果である老廃物を排出するためには、水が必要です。老廃物は水の中に溶けた状態で尿として排出されるのです。尿が出なくなると老廃物が体内に蓄積し、数日で死んでしまいます。また、人体は体温調整のために全身の毛穴から水分を排出します。ですから、毛穴から水分が排出できなければ、暑い日にはあっという間に熱中症で倒れてしまいます。

人体から排出される水分は、普通の生活状態で1日2.5リットル。尿として、1.5リットル、発汗として1リットルです。この分については、必ず口から摂取しなければいけません。

食べ物にも多くの水分が含まれていますが、食べ物だけで2.5リットルの水分は摂取できません。結局、飲料物が必要になります。昔は、水道水を飲むか、お茶を沸かして飲むのが普通でした。その二つを基本として、付録的にコカコーラやファンタがあったのですが、時代は変化し、いつの間にかペットボトルのお茶が主流に。多数の飲料商品が出回り、主客転倒となりました。水道水を飲む人は激減し、お茶を沸かす人も減ったように思います。

炭酸飲料の清涼感、甘い味わいに対する安堵感、栄養素の補給など飲料商品の功績はたくさんありますが、テレビで絶対に教えてくれないのは、飲料商品の罪悪部分です。飲料商品を製造している会社は、テレビ広告の重要なスポンサーですから、飲料の罪悪部分は決して教えてもらえません。

飲料商品の罪は、ズバリ「肥満者と糖尿病を増やしたこと」です。運動時の電解質補給を謳ったイオン飲料水のがぶ飲みは、間違いなく肥満者を増やしました。粉末のイオン飲料を水筒に溶かして、それをがぶ飲みしながらスポーツをしていたら、体重が3~5kg増えてしまったという人は大勢います。飲料商品のカロリーは馬鹿にならないのです。

また、体重管理の相談者の中には「毎日、缶1本の○○ドリンクを飲むようにしたところ、体重が2~3kg増えてしまった」という人も大勢います。世の中は栄養過剰時代。体重を維持できている日ごろの食事に、追加的にカロリーのある飲料商品を継続的に摂取すると確実に体重は増えるのです。

甘味のあるドリンクは血糖値をすばやく立ち上げます。固形物を摂取して消化吸収しながら徐々に上がった血糖値に対しては、それを下げる能力は十分にあるけれども、瞬間的にすばやくあがった血糖値を下げる能力は乏しい、という体質の人は大勢います。そのような人がうかつに、甘味のある飲料商品を常用すると糖尿病まっしぐらです。甘い飲料を軽く見てはいけません。

一方で、人体には血糖値が低めになると「力が出にくい」という特徴もあります。朝食を抜いて朝の運動(ゴルフなど)をしたら、力が入らずフラフラになってしまった・・・というあれです。この場合は、糖分を補ってあげるとすぐに力が出てきます。満腹感で力が出るのではなく、血液中の糖分で力を出すのです。
ただし、糖尿病の場合は、血液中の糖分濃度が上がっても、その糖分を筋肉の中に取り込めないことが多いので話は変わります。

体重を維持している日ごろの食事に、追加的にカロリーのある飲料を摂取するのはおすすめできません。しかし、一食を抜いて、あるいは、極度に少なくして、それを補充する意味で、カロリーのある飲料を摂取するのは、ダイエットのためにも有効なことがしばしばです。

飲料商品を軽く見てはいけません。自分にとっての「飲料商品、どうあるべきか」は、自分の体質に照らし合わせてじっくりと検討して欲しいと思います。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る