車内の換気・常飲するお茶について

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと10

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

車内の換気

人体の外のものと、人体の内側が接するところにはガンができやすいと思って差し支えありません。もともと人体の外のものである食べ物が通過する食道や食べ物を受け止める胃にガンが多いのはいうまでもありなく、外の空気と接する肺にもガンが多くなります。

肺ガンはいまや男性のガン死因の第1位、女性のガン死因の第2位です。タバコを吸う人の肺ガン発症率が高いのは周知のことですが、間接喫煙に関してはどうでしょうか?
夫が家の中でタバコを吸う場合、タバコを吸わない妻の肺ガン発生率は2.2倍になるというデータ。間接喫煙はやはり危ないのです。というよりも、タバコに限らず、排気ガスや最近話題のPM2.5など、吸う空気の良し悪しはすべて、肺ガン発症率に影響すると思って差し支えありません。

タバコや排気ガスに含まれるベンズピレンという成分があります。これが肺ガンの元凶の1つです。このベンズピレンが体内に入ってきたときの処理能力には遺伝差があります。一族に肺ガンの人がいた場合は、日ごろ吸う空気には特に注意したいものです。

大型トラックが走る国道沿いに住む人の肺ガン発生率が高いこともよく知られています。国道から30メートル以上はなれている場合に比べて、3倍の肺ガン発症率があります。まさに日ごろ吸っている空気には十分に気をつけて欲しいものです。

ところで、外気で肺がダメージを受けていると血液中のPro GRPという腫瘍マーカーが上昇します。採血するごとにこのPro GRPが上昇するようなら、それは要注意です。もうすぐ肺ガンが出てくる準備状態になったと思ってください。もしタバコを吸っているなら、すぐにやめたほうがいいでしょう。

タバコを吸わないのに、このPro GRPが高い人がいました。住居は空気のきれいなエリアです。車もほとんど通りません。何が肺にダメージを与えているのだろうか?と不思議な思いでした。生活ぶりを丁寧に聞き取ってみて、ようやく答えが出ました。車内の換気だったのです。車には外の空気を入れる設定と室内循環の設定があります。いつも、外の空気を入れる設定にしていたのです。室内循環の設定に変えてもらったら、Pro GRPは低下ました。思わぬところに落とし穴があったのです。

車は必ず前の車の後ろを走っています。つまり、前の車の排気ガスの中を通り抜けているのです。排気ガスの規制やフィルターの能力に油断してはいけません。走行中の車内の空気のあり方を軽く見てはいけないのです

常飲するお茶

ペットボトルのお茶を飲む人が増えています。私も一時はペットボトルのお茶を愛飲していました。新商品が出ると必ず飲んでみたものです。ある日、なんとなく1か月分のペットボトルのお茶代を計算してみました。そして驚きました。何と5000円を越えていたのです。私の場合、ゴルフの際にペットボトルのお茶を1日に2~4本飲みます。普通の人より多いと思いますが、皆さんもかなりの金額をお茶に消費しているのではないでしょうか?

日ごろ何気なく飲んでいるこのお茶。健康のために最も効率的に利用したいものです。どんなお茶がいいのでしょうか?それを考えるにあたって、日本人の三大体質という問題を考えてみました。日本人の体質の特徴は?欧米人と比べて決定的な違いは?それが3つあるのです。

第1の特徴は、「太りやすい」という特徴です。狭い島国で戦国時代や江戸時代の飢饉を乗り越えてきた日本人は、省エネ体質の人が生き残ってきました。つまり、食べる量が少なくても生き延びられる体質の人が生き残ったのです。遺伝子検査でβ3-アドレナリン多型解析を行えば、確かに日本人には消費エネルギーが少ない体質の人が多いように思います。逆に言えば、ちょっと多めに食べるとすぐに太ってしまうということです。日本人が欧米人と同じくらい食べれば、ほぼ確実に太ってしまいます。

第2の特徴は、「糖尿病が多い」という特徴です。太りやすい体質であるのも関係しますが、炭水化物の摂取量が多いのも大きな原因だと思います。また、アンコなどの小豆系も好きですので、血糖値を低く抑えるためには大量のインスリンが必要になり、すい臓のインスリン枯渇をきたしやすいのでしょう。成人の7~8人に一人が糖尿病になっています。患者数こそ1000万人強で世界第6位ですが、人口に対する発症率で見ると、世界で1,2位を争っています。

第3の特徴は、「腸が長い」という特徴です。このことは口から食べたものが便として排出されるまでの腸の通過時間が長くなることを意味しています。大腸ガンの発生がやたらと増えているのと関係あるように思います。女子のガン死因の第一位は大腸ガンです。

日ごろ飲むお茶でこの3つを解決するにはどうしたらいいか?ヒントは鎌倉時代の栄西が書いた「喫茶養生記」にありました。次のように記載されています。

「喉が渇いて水を飲みたがる奇病がある。この患者の尿には蟻が群がってくる」

・・・今で言う糖尿病です。そして、次の一節が続きます。

「この患者には桑葉を煎じて飲ませれば治る」

桑がキーワードだったのです。最近になって、桑の葉には、「1-デオキシノジリマイシン」という成分が含まれていて、これが「炭水化物の分解を抑え、腸からの吸収を低下させる」ということが判明しています。炭水化物の吸収が減るので、体重を落としやすくなります。血糖値の立ち上がりが緩やかになるため、糖尿病予防にもなります。
吸収されなかった炭水化物は、大腸で常在細菌に分解され、水と二酸化炭素に化けます。水は便を柔らかくし、二酸化炭素は大腸運動を促進します。
桑葉の成分は、ダイエットモードの身体にし、糖尿病を予防、腸内を快適にしてくれるのです。

この桑葉をお茶にして飲んでもらえたらと願って、「サラくわ茶」を開発した思い出があります。いつも何気なく飲んでいるお茶をちょっと工夫するだけで、体質の不利を挽回することができます。日ごろ、飲むお茶を軽く見てはいけません。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る