受動喫煙と排気ガス・放射線を浴びる検査・長距離移動の身体負担について

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと8

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

受動喫煙と排気ガス

人体においては、外のモノと接する部分に異変が起こりがちです。食べ物が通過する食道、胃、大腸にガンが発生しやすく、外の空気が入ってくる肺にも異変が発生しがちです。

気管支を通過して入ってきた空気は、肺の奥深くでミクロの小部屋に一瞬閉じ込められ、そこで空気と血液が薄い細胞を挟んで近接しています。ここで、酸素が取り込まれ、二酸化炭素が排泄されているのです。

さて、このミクロの小部屋まで、空気中の異物が飛び込んできたらどうなるのでしょうか?あるいは、その途中の気管支の壁に付着した空気中の異物はどうなるのでしょうか?
ミクロの小部屋や気管支に付着したその異物に対しては、マクロファージという細胞が近寄ってきて貪食(どんしょく)能力を発揮。自分の細胞の中に取り込もうとします。うまく取り込んでしまったら、後は知らんフリをしてくれます。取り込んで知らんフリをしてくれたらいいのですが、状況によっては炎症反応へと連鎖します。炎症反応が長期間続くと、その部分の細胞の突然変異頻度が高まります。それは、ガン化へと連動するのです。
夫が家の中でタバコを吸う場合、タバコを吸わない妻の肺ガン発症率は、夫がタバコを吸わない場合の2.2倍に高まります。大型トラックが走る国道の沿線30メートル以内に住む人は、30メートル以上に住んでいる人に比べ、肺ガン発症率が3倍に高まります。

喫煙、受動喫煙、排気ガス、すべてに注意してください。特に、車は前の車の後ろを走っていますから、走行中は、外の空気をダイレクトに室内に入れないように、十分に気遣ってください。自宅においては空気清浄機を常備するのがいいように思います。吸っている空気を軽く見てはいけません。

放射線を浴びる検査

人体が受けた放射線量は、ミリシーベルトという単位で表されます。福島原発の事故では、年間20ミリシーベルトの被ばくを超える地域は、計画的避難地域に設定されました。3000ミリシーベルト以上の放射線を一気に受けると命に関わることになります。短期間に100ミリシーベルト以上の被ばくがあると発ガン率が高まります。普通に地球上で生活していても放射線を浴びていますが、これは地球上の平均で年間2.4ミリシーベルトくらいです。この辺の数字は覚えていてください。

ガンに対する放射線療法では、照射エリアを小さく絞り数十回に分けて、合計50万ミリシーベルト以上を照射します。それにより、当然、他の発ガン率は高まりますが、今のガンを治療しなければいけないのですから、未来に高まる発ガン率のことはあまり問題にしないことになります。もちろん、発ガン率があまり高まらないような工夫は可能な限り、なされています。

では、人間ドックなどで受ける放射線検査はどれくらいの被ばくがあるのでしょうか?健康診断で行う胸のレントゲンなどは、1回で0.5ミリシーベルト以下ですから、知れています。では、健康診断で行う胃のレントゲンはどうでしょうか?1枚の写真で、2.3ミリシーベルトの被ばくがあります。5~6枚とれば、10ミリシーベルト以上の被爆になります。時間がやや長い胸部や腹部のCTなどは、1回10ミリシーベルトくらいの被ばくだと思ってください。

身体の状態をチェックするために検査を受ける場合は、年間20ミリシーベルトの被爆を越える地域は、計画的避難地域であることを念頭において、検査計画を立てるようにしてください。

医療被ばくを決して軽く見てはいけません。

長距離移動の身体負担

新幹線や飛行機の利用が便利になって、東京・大阪間を行ったり来たり、東京・札幌間を行ったり来たりという人が増えました。便数も増え、時間も短縮され、移動しやすくなったのは、近年の進歩だと思います。

しかし、この移動・・・。身体には強い負担になっています。座席に座ってじっとしているのがいけないのか、移動の緊張状態がいけないのか、何がいけないのかはよくわかりませんが、世界中を頻繁に移動している人の平均寿命は70歳を超えていません。

飛行機移動は、免疫力を低下させています。免疫力の指標となるナチュラルキラー細胞の活性(NK活性)を頻繁に測定すると、飛行機で移動した後、1週間から1ヶ月は、NK活性が低いままという人が結構います。
NK活性は、何かの原因があるとストンと低下します。そして、1ヶ月ほどかけてじわじわと回復します。だから、1ヶ月以内の周期で原因が繰り返されている場合、NK活性は低いままということになります。

飛行機移動や新幹線移動が身体に合わない人は間違いなく存在します。頻繁に移動している人は、移動が多い時期のNK活性を測定して、自分が長距離移動に強い身体か、弱い身体であるかを知っておいてください。たった1回のガンで命を失うこともしばしばですから、自分の生活環境におけるNK活性は重要です。移動による疲れが激しいタイプかもしれないと思っている場合はなおのこと、調べておくのがよいです。

長距離移動による免疫力低下がある場合は、移動時に軽い精神安定剤を利用する手があります。この手法により、免疫力が低下しなかった人を何人か見ています。また、長距離移動が増えると口内炎や熱の花(口唇ヘルペス)がよくできるという人には、ベータグルカンのサプリメントを摂取してもらいます。口内炎ができなくなりましたという人がたくさんいるのです。

長距離移動が多い場合は、自分の身体に対して何かの防御策を考えるようにしてください。長距離移動を軽く見てはいけません。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る