ベッドの段差・ベッドのマットレスの種類・寝る前の復習

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと7

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

ベッドの段差

私がまだ医師になって2~3年目のある日、個室病床のみの都内の某有名病院で当直をしていたときのことです。夜中の2時か3時ごろ、突然、看護師から掛け声がかかりました。
「先生、○○号室の○○さんがベッドの上から転倒したようです。脚が痛いと言っています」
見に行ってみると、右脚がくるぶしのところで大きく腫れ上がり、内出血の気配も見えます。
「どうしたのですか?」
付き添いの人はこう答えました。
「トイレに行こうとして立ち上がって歩き出したところ、ベッドから落ちたのです」
どうも理解しにくかったのですが、だんだんと事情が見えてきました。

患者は80歳を超えています。入院した理由は、明白な病気があるわけではなく、単に「体調回復のため」でした。
自宅では、布団に寝ているそうです。いつものように夜中に目がさめました。そして、いつものように布団で寝ているつもりで、トイレに行こうと立ち上がって歩き出したところ、歩き出した途端にベッドの上からストンと落ちて、そのまま転倒したのです。骨折していました。
当然ですが、ベッドと床の間には段差があります。前回、ベッドからトイレへのルートには障害物がないようにすることと述べましたが、ベッドの段差そのものも要注意だったのです。

不慮の出来事は常に起こり得ます。湯船湯舟の中で溺れ死んでいたなど高齢になると想像を絶する出来事が、ほんの一瞬の油断で生じます。「一瞬の油断」は誰にでもあるものと思ったほうがいいです。
「和室に布団」
万全の予防策を講じるのでしたら、この組み合わせも再認識して欲しいものです。

ベッドのマットレスの種類

腰痛に悩む人が大勢います。いまさら語るまでもなく、人類が二足歩行を始めた弊害です。
腰痛に関しては、明確な原因があるかどうかが重要です。「椎間板のヘルニアがある」「腰椎の変性症がある」など、レントゲンやMRIで確実に原因診断できるものもありますが、原因がよくわからないというものが多いのも確かです。

原因がわからないときは、いろいろな治療にチャレンジしてみるのがいいです。毎朝の散歩で治ったという人もいますし、車の運転中に腰にコルセットを装着したら治ったという人もいます。背筋を鍛えたら治った、という人もいます。
腰が痛いのに活動しなければいけないときは、一時的に腰痛を忘れるために鎮痛剤を利用するのがいいです。この目的では、「ロキソニン」が優れています。

さて、朝起きたときから腰が痛いというときは、ベッドのマットレスに原因があると思ってください。寝ているときの不自然な姿勢が腰痛をもたらしているのです。
マットレスは各社が工夫を凝らして、いろいろなタイプのものを開発しています。私は医者になりたての25歳の頃に、強烈な腰痛に悩んだことがありましたが、ベッドのマットレスを「ポケットコイル」というタイプのものに変えたところ、あっという間に腰痛は消えてしまいました。朝起きたときに痛かったから、「マットレスを変えよう」と容易に決断できたのです。

それ以後、原因がはっきりしない腰痛を訴えている場合、朝起きたときから腰痛を感じる場合は、マットレスを変えることをすすめています。一日の多くの時間をベッドの上で過ごしています。マットレスを軽く見てはいけません。

寝る前の復習

「記憶力が低下した」と悩む人が大勢います。高齢になっての記憶力低下は自然の摂理的要素もありますが、若い学生の「記憶力が弱い」というのは一大事です。この世は、何だかんだといっても、学生時代の学力・学業成績で後の人生がほぼ決まってしまうのです。
学力を形成する脳の基本的な機能は「記憶力」です。この記憶力は遺伝するのでしょうか?この分野に関しては、「知能は遺伝するが、学業成績は遺伝しない」という、分かったような分からないような格言(?)、というか励ましの言葉があります。

私は学生時代に家庭教師や塾の講師を通じて、多くの生徒の学習指導にあたってきました。そして、ここ10年ほどは急速に進歩した脳科学を学んでいます。その結果、確かに感じるのは、「記憶力は遺伝ではなく、親が子の本能の中に教え込んだ記憶のコツ」ではないだろうかということです。

記憶の実態は、脳の海馬という部分における神経細胞のシナプス反応です。1つのシナプス反応が1つの記憶を構成します。あるシナプス反応が定着すれば「記憶した」ということになり、定着しなければ「忘れてしまった」ということになります。シナプス反応の定着力には、ある程度の遺伝差異があるように思えます。しかし、記憶力が弱いといわれていた子供でも、このシナプス反応を定着させるコツを教えてあげると、学業成績はめきめきと上がり始めます。「コツ」の問題が大きいのです。このコツに関しては、別の機会に詳細にお教えしたいと思っています。単純に、今、子供の記憶力を高めたければ、サプリメントの「イチョウ葉&テアニン」を一日に10粒ほど摂取すればいいでしょう。

さて、夜眠りにつくと、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返します。レム睡眠は、1.5~2時間周期で現れる5~10分の短い睡眠を形成します。この時間帯に脳は激しく活動し、眼球が素早く動いています。レム睡眠は睡眠としては浅く、このタイミングで目を覚ますと、すっきりと目を覚ますことができます。では、レム睡眠中に脳はどんな活動をしているのでしょうか?
この時間帯、脳は前日の記憶のファイリング活動を行っています。眠る直前の時点で覚えていたことを整理整頓しているのです。眠る直前に忘れていることはファイリングされません。

ということは・・・。学業成績を高めたければ、眠る直前にその日の勉強を再度復習しなければいけないのです。眠る直前に復習してこそ、その日に学んだことが記憶として定着するのです。

寝る直前の復習をしなかったために、必死の努力が報われなかったということがないようにしてほしいものです。寝る直前の復習を軽く見てはいけません。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る