身体がなまっていると思ったときのジョギング・長時間の昼寝・毎朝の排便

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと3

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

身体がなまっていると思ったときのジョギング

「最近、仕事が忙しくて、ろくに運動もしていない。ちょっとジョギングでもしようか」
その軽い気持ちのためにとんでもない健康トラブルに出会うことがあります。実例を紹介しましょう。

症例:28歳男性

仕事が忙しく、毎晩帰宅が遅かった。飲食接待の場も続いたので、飲酒量も増えていた。ある朝、「身体がなまっている。ジョギングでもしよう」と思い立って、体操服に着替えて外に飛び出した。200メートルほど走ったところで、突然しゃがみこみ、胸を押さえて苦しみだしたが、すぐに意識を消失した。通りすがりの人が救急車を呼んでくれたものの、病院に搬送されたときには心肺停止状態で蘇生しなかった。

人の身体はじっとしたまま動かなければ、急なトラブルは起こりません。老衰で寝たままになっていても、あえて身体に変化をあえて起こさなければ、なかなか死ぬものではありません。じっとしていれば健康トラブルにならないのです。
まったく運動しなかった身体に、急に運動負荷を加えたとき、それがたとえジョギングのような軽い運動でも、例示した症例のようなことが起こります。まったく運動していない身体は、細胞内の酸素利用メカニズムの酵素活性が相当に低下しているので、そこに急激な酸素需要を与えると、心肺系に急激な負担が生じるのです。ほんのジョギング程度でもそれは起こり得ます。20歳代の若い身体でも起こり得ます。
朝寝坊して、「遅刻しそうだ」とあわてて駅の階段を駆け上ったりしたときに、急激な息切れと疲労感に襲われることがありますが、あの状態を想像してください。

「身体がなまっているな」と思ったときは、必ずウォーキングからはじめてください。スポーツクラブにいくのも望ましくありません。ついついやりすぎてしまうからです。2~3日、ウォーキングで身体を慣らしてから、恐る恐る運動を始めるようにしてください。

「ここ数週間、まったく運動していないな」と思ったとき、運動の始め方を軽く見てはいけません。

長時間の昼寝

「日中に眠くなるなんて、いつものことです」
とアピールする人は大勢います。特に、毎夜の飲酒が当たり前、という人は日中に眠くなります。堂々と昼寝している経営者は大勢います。医者もよく昼寝しています。しかし、サラリーマンは、不謹慎だといわれるので、昼寝するわけにいきません。
昼寝というのは健康管理学的にはどうなのでしょうか?

眠いのを我慢しているという状態は、健康上は望ましくありません。眠いのに眠らないで仕事しているというのは、体内で何かが戦っている現象であるからに違いないからです。車の運転をしていれば、目の前の事象に対する反応が鈍っていることに気づきます。眠いのを我慢しているときが、身体にマイナスの状態であることは明白でしょう。
私は受験生時代、日中から夕方に必ず一眠りしていました。その方が記憶力、推察力などが高い状態になることに気づいたからです。厳密には、仮眠から目が覚めた直後は、記憶力が素晴らしいことに気づいたのです。
そのような意味で、健康管理学的には日中の短時間の仮眠は脳疲労の回復に役立ちますので、私は推奨しています。できれば、サラリーマンにも正々堂々と仮眠できるようにしてあげたいと思っています。

ただし、長時間の仮眠はいけません。1時間以上眠って、ノンレム睡眠にまで入ってしまうと、起きたときに軽い自律神経失調をもたらします。またノンレム睡眠の最中に目を覚ますと、起きたときになんともいえない疲労感が伴います。そして実際、日中に1時間以上の仮眠を取った人は、夕方の心筋梗塞発症率が高まっていることが知られています。

仮眠はOK。ただし、30分以内です。この原則は必ず守るようにしてください。長時間の仮眠は、疲労感だけでなく、夕方に大きな健康トラブルをもたらしがちです。長時間の仮眠を取ってしまわないように、くれぐれも注意してください。

毎朝の排便

人それぞれに排便習慣があります。毎朝1回の排便が当たり前と思っている人が多いのですが、朝に1回、夕~夜に1回という習慣を持っている人もいます。朝に2回という習慣を持っている人もいます。2~3日に1回という習慣の女性も多いようです。
排便前に軽い腹痛を感じる人もいますし、腹痛のような兆候はまったくないという人もいます。

また、「便意をもよおす」に関しても、さまざまな習慣があります。電車や車などの閉じ込められたような場所にいると便意をもよおすという人もいますし、書店に入ると便意をもよおすという人もいます。船に乗ると便意をもよおしてしまうという人もいました。それらは、「パブロフの犬」のような条件反射的なものかもしれません。梅干を見たら唾液が出てくるように、ある状況下で便意をもよおすのでしょう。

毎日食事をしているわけですから、大腸から肛門にかけて食べ物の残りかすがあるのは当然です。食べ物の残りかすだけでなく、剥離した大腸粘膜や、自己増殖する大腸内の細菌もたくさんいます。それらをどのようなシチュエーションで排出するかに関しては、各個人でまさに千差万別です。
水っぽい便や泥っぽい便、形になっているけど柔らかい便、硬い便などいろいろありますが、ジャージャーと大量の水っぽい便が繰り返し出ない限りは、大した病的状態ではありません。毎朝下痢していますという人もよくいますが、水っぽい便、あるいは泥っぽい便を朝に一回排出するだけでは、病的というものではありません。

この排便が理想的にはどうあるべきかという問題があります。緒論ありますが、
「毎朝1回の排便で、昨日食べたものがすべて排泄される」
というのが理想的であると思ってください。食べたものを2日以上滞留させると、腸内細菌の増殖と重なって、腸内環境が大腸ガンの発生しやすい状態へと傾きやすいという説があります。
その真偽はともかく、2日以上便を大腸内に滞留させて、カチンコチンの便になって苦労する人が結構いますので、毎朝「昨日食べた分を全部出す」と強く念じて生活するようにしてください。

排便は習慣ですから、「毎日出すぞ」と念じ、毎朝、便器に座り「出すぞ」と力をこめていれば、そのうち、「毎朝排便する」という習慣が習得されてきます。その努力をしない人だけが、将来苦労するのです。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る