一品の青魚・寝る前の炭水化物・サウナと水風呂・睡眠不足時の運動

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メディカルサロン風本真吾の訓え

軽く見てはいけないこと2

この世の中には、病気の人と病気でない人のどちらかしかいません。病気の人に対して、医師は「治療する」という強いノウハウを持っています。そして、病気でない人に対しては、早期発見を謳って検査を行い、「あなた、ぴんぴんしているけど、実は病気ですよ」と語ることを仕事としています。病気といえるのか、いえないのかわからないゾーンに対してまで、「病気ですよ」ということを仕事としています。

病気でない人は、ある日突然、「あなた、実は病気ですよ」といわれることを望んでいるのではありません。病気にならないことを望んでいるのです。どうしたら病気にならないのでしょうか?それを研究するのが、健康管理学の立場です。

病気にならないためには、日常生活上「軽く見てはいけないこと」がたくさんあります。ついつい見過ごしがちですが、将来的に健康上の重要問題となる事象を取り上げてみました。

一品の青魚

食生活の欧米化がすすみました。脂肪の摂取量が増えたことにより、日本人の体内におけるアラキドン酸の割合は増えました。アラキドン酸は血小板凝集、痛み、炎症の元になる物質です。ちなみに、食用油、マーガリンに多く含まれるリノール酸が体内で変換されて、アラキドン酸になります。
アラキドン酸はその広範な化学反応の結果、人体に対して、血栓性疾患(心筋梗塞、脳梗塞)、大腸ガン、前立腺ガン、乳ガンをもたらします。どれも日本で増えている病気ばかりです。

化学反応的にアラキドン酸に対抗できるのは、青魚成分のエイコサペンタエン酸(EPA)です。青魚というとアジ、イワシ、サンマ、サバを想像しますが、マグロ、カンパチ、ハマチなども青魚です。また、成分を考えるとイカもよろしいです。
健康管理上、体内にアラキドン酸が多い人を「アラキドン酸体質」、EPAが多い人を「EPA体質」といいます。
幼少時に青魚をよく食べていた人は、力強いEPA体質になっています。成人した時点でアラキドン酸体質の人が、食事だけでEPA体質になるのには大変な努力が必要です。

「夕食時に最低1品の青魚」くらいのことは、強く意識してほしいものです。たった1品の青魚を軽く見てはいけません。

寝る前の炭水化物

夜遅い時間にラーメンなどの炭水化物食品を求める人がいます。家に帰ってからパンをむさぼり食べる人もいます。その結果、胃内が食物で充満された常態で眠ってしまうことになります。この食物が吸収される頃は熟睡状態です。腸から吸収された食物成分は行き場がなくなり、効率的に脂肪変換されていきます。
胃の中から順調に十二指腸に送り出されたらまだましです。食道に逆流し、逆流性食道炎という治り難い不幸な病気を発症することもしばしばです。

寝る前の炭水化物摂取は本能がなせることですから、根性で修正することは意外とできません。仮に医師に注意されても、なかなかやめることができないのです。
そんなときは、夕食前に医療用の食欲抑制剤を利用すればいいです。たった、2~3日の利用で、本能的に寝る前の炭水化物を求めなくなります。本能から生じる異常は理屈で治すのではなく、本能に訴えかけて治すのが何だかんだといってもベストチョイスになるのです。

「寝る前に何か食べたくなる」というのは食欲異常状態と断定してかまいません。一種の本能の異常です。この異常を軽く見てはいけません。

サウナと水風呂

私がまだ医師になって1年目のことです。川崎市のある病院で当直をしていたときに、救急車で意識不明の患者が運ばれてきました。発症直後の脳梗塞でした。銭湯で水風呂に入った瞬間に容体がおかしくなり、倒れこんでバタバタとのた打ち回ったと言うのです。

五感という言葉があります。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことですが、人体には外界の状態をキャッチするための感覚がたくさんあります。この中で触覚は広義に温度覚、痛覚などを含みます。人体は、五感の変化に応じて、自動的に反応を起こす自律神経を有しています。この自律神経が瞬間的に反応を起こしたときに、身体は異変を生じやすいのです。

いやな情報が入った瞬間に脳梗塞を起こす、極度に緊張した瞬間に心筋梗塞を起こす。冷たい風に当たった瞬間に顔面麻痺を起こす。暖かい部屋から寒い部屋に移動した瞬間に脳梗塞を起こす。寒い部屋から暖かい部屋に入った瞬間に全身がかゆくなる。そのようなことは日常茶飯事です。
日本人には修行という風習があります。苦しいこと、辛いことの後に至福が訪れるという概念です。その気持ちがわからないこともないですが、ある程度の年齢になったら十分に慎んでほしいと思います。また、一軒の家の中においては、利用する部屋はどの部屋も同じ温度にしてほしいものです。脱衣エリアだけ寒いというのは困りものです。

睡眠不足時の運動

睡眠は、REM睡眠とノンREM睡眠という2つの周期に支配されています。就眠すると、すぐに深い眠りのノンREM睡眠に入り、約2時間後に10分程度のREM睡眠が訪れます。その後、またノンREM睡眠に向かい、今度は1時間半後にREM睡眠を迎えます。

自然に目を覚ますのは、REM睡眠時に限られています。REM睡眠のときに物音などが聞こえると、パッと目を覚ますことがあるのです。夜中に起きてトイレに行くときがありますが、これもREM睡眠で起きています。REM睡眠で目を覚ますと、身体がすっきりとしてラクなのです。逆にノンREM睡眠で無理やり起こされると、身体がしんどく、目覚めが悪く、体調が悪いなと感じます。目覚まし時計をセットして、起きることがありますが、ノンREM睡眠中に目覚まし時計がなるといやな目覚めになり、REM睡眠中に目覚まし時計がなると気持ちのいい目覚めになります。
最適な睡眠時間とはどれくらいなのでしょうか?「睡眠周期で何回分」という考え方をするのがいいです。1回分なら2時間、2回分なら3時間半、3回分なら5時間、4回分なら6時間半、5回分なら8時間、6回分なら9時間半です。
子供は5~6回分、受験生は3~5回分というところでしょうか。若者は4~5回分で、年をとるとだんだんと減ってきて、2~4回分になります。

さて、睡眠不足は健康を悪化させる最悪の要因です。身体の疲れがとれない睡眠、熟睡感のない睡眠が、免疫力の低下をきたすことは間違いありません。夜遅くまで仕事(あるいは飲み歩き)をしたにもかかわらず翌日も早いなど、睡眠が短時間になった上に、目覚まし時計をセットしてノンREM睡眠中に起きなければいけなかった場合などは、健康問題の超リスクタイムを送っていることになります。この瞬間に健康上のさまざまなトラブルを迎えることになります。ひたすら無事を祈るしかありません。

しかし、やむを得ずそのような事態を迎えることはあるものです。その場合は、心筋梗塞と脳梗塞だけは予防するということを考えてください。私はその対策として、そんな日はEPAサプリメントを通常量の3倍飲むようにしています。自律神経不調から生じる血栓症の予防だけは防いでおきたいものです。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る