ガン早期発見の最前線・・・身体に負担をかけずに早期発見するには

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メディカルサロン風本真吾の訓え

ガン早期発見の最前線・・・身体に負担をかけずに早期発見するには

人間ドックという語が世に普及し始めたのはいつごろでしょうか?私の眼前にはじめてその語が現れたのは、昭和50年ごろの新聞記事で、プロ野球の王貞治選手が人間ドック入りした、という記事を見たときでした。その記事の傍らに「人間ドックとは・・・」という解説文がありましたから、その時点ではまだ普及していなかったのだと思います。私が小学校6年生の頃の思い出です。

それ以後、ガンに対する「早期発見・早期治療」が合言葉のように語られるようになりました。と同時に、人間ドックは急速に普及したのです。ちょうど高度経済成長期の最終段階のころで、人々の心は「健康をすり減らしてでも、目標とする衣食住を実現する」という思いから、「健康を大切にしなければ」という思いへと変化していました。

当初の人間ドックのメニュー構成は、採血と胸部レントゲン、胃のバリウム検査、便潜血検査でした。やがて、超音波検査が加わり、一部に胃のバリウム検査をやめて胃カメラを採用するところが出てきました。平成になってからは、脳のMRI&Aといういわゆる「脳ドック」や「ヘリカルCT」「PET-CT」が誕生し、マスコミにももてはやされるようになりました。胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査も広く普及するようになりました。どの検査もガンの早期発見に役立っているのは間違いありません。

その一方で、これらの検査には、放射線被ばくや口や肛門からの器具の挿入による苦痛という身体負担があるのも間違いありません。特に放射線被ばくの問題は潜在的な大問題で、2~3回のCT検査を行えば、20ミリシーベルトを超える放射線被ばくになります。福島の計画的避難地域が「年間20ミリシーベルト以上の地域」とされているのを忘れてはいけません。なお、短時日の被ばくでガンの発生率が明らかに高まるのは、100ミリシーベルトと言われています。検査による身体負担がまったくない早期発見の仕組みが待ち望まれるのは当然です。

それにしても、「ガンはあと10年で克服される」といわれて40年が経過しています。ガン治療研究の成果は惨憺たるもので、克服できる気配はまるで見当たりません。
ガンは手術で取りきれたときのみ助かると思ってください。「手術でとりきれないけれど・・・」という場合は、放射線療法や化学療法(抗ガン剤投与)を行いますが、担当医の心の中では、「よし、私が組んだこの化学療法でこの患者を救ってやるぞ」という強い意思が存在しているわけではなく、「この化学療法で、ガンはどのようになっていくかな?」という研究気分が大きいのが実情です。ガンは何が何でも早期発見しなければいけないのです。
だから、「この人に密かにガンが芽生えていないだろうか。もし芽生えていたら何が何でも早期に発見してやるぞ」という強い意思を持って、診療してくれる予防医学の医師が必要なのです。私はそのつもりで日ごろの診療にあたっています。

なお、余談ですが、この「手術で取りきれない」というガンに対する治療を国民皆保険下の健康保険制度でカバーしていることに、私は納得できない気分で構えています。現役世代から強制徴収した費用で行うのではなく、あらかじめ加入していた民間保険(生命保険など)や政府の科学研究費で行うべきだと思っています。

話は戻りますが、そのようなわけで、日本中の医療施設には、CT、MRI、内視鏡の設備が揃えられていて、人気のある施設ではそれらがフル稼働しています。
しかし、日ごろのスクリーニングとして最も理想的なのは、放射線に被ばくすることなく、身体への負担も極少で、それでいてガンの有無を正確に見極められることであるのは言うまでもありません。

メディカルサロンが当初注目したのは、腫瘍マーカーです。細胞がガン化すると、そのガン細胞群は特殊な成分を産生することがあります。その特殊な成分は腫瘍マーカーと名づけられ、その血中濃度の変動を追えば、体内にガン細胞群が芽生えているかどうかを推測することができます。採血だけでできますので、身体の負担は極小であると言えます。しかし、腫様マーカーを放出してくれないガン細胞もいますので、それがこの場合の弱点です。

研究が進んで、今、私が注目しているのは、免疫学的パラメーターと言われるものです。ガンができるとそのガンを排除するために、免疫反応が惹起されます。その免疫反応の過程で、増減する成分ができるはずです。その増減する成分の血中濃度を追跡することで、「あれっ、何か体内にガンらしい異変が生じているぞ」というのを推測するのです。最近の研究では、このパラメーターとして、「インターロイキン12」と「インターフェロンγ」が有用であることがわかってきました。

図を見てください。この両者の血中濃度は、早期ガンのレベルでも明らかに低下しています。つまり、日ごろ、この両者を採血で調べて、数値を把握しておけば、体内でガン性の異変が生じたときに、真っ先に見つけていける可能性が飛躍的に高まるのです。この検査は採血だけでできるのです。「究極はシンプル」という法則が成立しているのかもしれません。「何か潜んでいるぞ」というのを識別してから、「どこの場所に?」を探すのが順序ということになります。

メディカルサロンではこの検査はすでに取り入れていますが、全国的に啓蒙されてガンの早期発見の主流となる日はまだまだ先だと思います。医療経済学という摩訶不思議な学問が存在していて、巨大な設備投資を行った医療施設が受ける経済的ダメージの問題が先行するからです。設備投資を避けて、ソフト重視路線で歩んできたメディカルサロンが、真っ先に実践応用しはじめているのも道理というものなのです。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る