腰痛の考え方・・・衰えた筋肉、動かさない筋肉から痛みが出る

電話受付10:00~18:30

03-3225-1515

風本真吾の健康談話

腰痛の考え方・・・衰えた筋肉、動かさない筋肉から痛みが出る

先日、タクシーに乗っていた時のことです。なにかの拍子に、
「一日中、ずっと運転していて、腰は痛くなりませんか?」
と運転手さんに尋ねました。
「いやあ、一時は大変だったのですよ。でも、不思議なことに、毎朝犬の散歩をするようになってから、腰痛はなくなりました」
これは示唆的な話だなあ、と思ったものです。

かつて、私は全国にメディカルサロンを展開していましたので、各地に車を置いて、時々運転していました。5種類の車がありましたが、「運転すると、短時間で腰痛が発生する」という車がはっきりと分かっていました。運転座席シートの形状の問題です。当然、他の車ではちょっとやそっとでは、腰痛は発生しません。

医師になったばかりで、まだ若かった25~26才のころのことです。朝起きると腰痛が発生しているということがありました。動き出すと腰痛はなくなっていきます。「ベッドが原因だ」と結論付け、思い切ってポケットコイルのベッドに変えました。すると、腰痛はぴたりとなくなりました。
大学病院内を動き回って仕事をしていた時代は、仕事中に腰痛を感じることはありませんでした。
しかし、メディカルサロンの運営に没頭し始めた32歳の時から3~4年たった頃、仕事中に腰の重み、違和感が現れました。腰の痛みといってもいい症状です。マッサージをすればよくなるという感じはありましたが、「よくなった感じ」は一瞬だけ。翌日にはその症状がぶり返します。
いろいろ考えた結果、「腰の筋肉が衰えたのが原因ではなかろうか」と疑いました。そして、高校生のころ体育の時間によくやった「背筋運動」を毎日行うようにしました。すると腰痛はぴたりとなくなりました。冒頭のタクシーの運転手さんは、犬の散歩によって腰の筋肉が鍛えられて、腰痛がなくなったのでしょう。

心臓カテーテル検査を行った場合、大腿の動脈に針を刺しますので、術後は強く圧迫しなければいけません。圧迫が弱いと針の刺入部から出血を起こすからです。そのために、仰向けに寝たまま、24時間動かないでもらいます。「身体を動かすと危険ですので、寝返りを打たないでください」と厳しく指示します。
すると、患者は数時間たった頃に、腰痛を訴え始めます。筋肉を動かさずにじっとしていると、数時間で強い筋肉痛が発生するのです。寝たままの姿勢の場合は、腰痛が発生します。

私は拳銃やライフルなどを打ったことはありませんが、重いライフルを構えて、まったく動かずにじっとしていると、あっという間に腕や肩に筋肉痛が発生するそうです。
そういえば、小学生の頃、実際の椅子ではなく、壁に背中をあてて椅子に座るような格好を維持させる「電気椅子」(別名「空気椅子」)というのを罰ゲームなどでやりました。力を入れたまま動かさない太ももの筋肉が強烈に痛み出します。筋肉は動かさないで負荷をかけると、痛みが発生するということの一例です。

大腿の筋肉が弱ってくると膝の痛みが発生します。「鍛えずに弱った筋肉、動かさない筋肉が痛みを発生する」という原理が関係しています。

腰痛や膝の痛みを訴えて病院に行くと、レントゲンやMRIを撮影して、
「この部分が、ずれていて、どうのこうの・・・」
「軟骨の擦り減りがどうのこうの・・・」
「この部分が出っ張っていてどうのこうの・・・」
などという説明を受けますが、無理やりこじつけている説明も少なくありません。

病院へ行く前に自分の筋肉の状態をよく分析・検討し、具体的な対策として「鍛える」「動かす」という、ヒト以前の動物としての基本を思い起こしてほしいものです。

前のページへ戻る

ご予約・お問い合わせ

予約制となっております。お電話にてお問い合わせください。

〒160-0004 東京都新宿区四谷4-7白川ビル2F

クリニック案内

四谷メディカルクリニック
〒160-0004
東京都新宿区四谷4-7白川ビル2F
03-3225-1515
院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る