「予想医学」で健康長寿の正しい知識を啓蒙

東京都新宿区四谷4-7白川ビル2F

03-3225-1515

風本真吾の健康談話 vol.42

「予想医学」で健康長寿の正しい知識を啓蒙

ある新聞記事から

内科領域の完全自由診療で会員の健康管理を指導する「プライベートドクターシステム」を25年以上にわたって展開する、四谷メディカルクリニックの風本真吾院長は、予防医学ならぬ「予想医学」の提唱者として知られる。
さまざまな医学的知識を駆使して、人体の未来図を予想、考えられるリスクを未然にケアするのが「予想医学」。(一社)日本健康教育振興協会(事務局東京都、菅原道仁代表理事)では、風本院長がまとめた「予想医学検定」のテキストを用いて、教育事業を展開している。一般の消費者の医学的知識の水準を高めることが同事業の目的だという。美容・健康業界でも「予想医学」を学ぶ人が増えているのだという。「健康商材を、健康に関する正しい教育を受けずに、セールストークだけで売りきることは、もはや『悪徳』」と話す風本院長に話を聞いた。

―― 「予想医学」を提唱するに至った背景について聞きたい。

〈風本〉医療機関では、無駄な医療や、過剰な医療が行われているケースがあり、そのことが個人レベルでは健康をむしろ害する結果を招いたり、国家レベルでは、国民医療費の高騰を招く原因になったりしてきた。そうした危機感を背景に生まれたのが「予想医学」だ。国民一人一人が自らの身を守り、健康に長生きをするためには、健康・人体・医療について正しい知識を学んでおく必要がある。

――無駄・過剰な医療とは?

〈風本〉例えば血圧だ。日本では130/85を基準にしようという流れで進んできたが、実際には最高血圧が160でも間題ないというデータが出ている。さすがに180を超えると脳などに問題が出てくるため対処が必要だが、飲まなくてよい血圧の薬を、洗脳によって飲まされている のが現状といえる。
コレステロールも好例の一つ。薬を飲んでも心筋梗塞が減らないことは、データで示され、医師の中では知られつつあるが、いまだにコレステロールの薬は処方されている。閉経後の女性に至っては、コレステロールの値が高いほど寿命が長いということを示唆するデータまで出ているのにだ。ある医者は、「スタチン系の抗コレステロール薬は、筋力低下・記憶障害の副作用があるため、患者には処方するが、私は飲まない」という趣旨の意見を投稿していて驚いた。

――なぜ、無駄・過剰な医療が起こるのか。

〈風本〉健康保険制度は素晴らしい制度であるが、制度疲労やひずみの部分があり、医師・患者の双方が本能的に巧みに利用してしまっている結果だといえる。本来は患者のために苦労を重ねる医者が収益的に上位にあるべきだろうが、今は、楽をする医師ほど売り上げが上がる仕組みになっている。患者の話にしっかりと耳を傾け、患者と一体化しながら、適切な指導と最低限の薬で治療をする方法をすすめるよりも、検査を多く行って自分の診断を一方的に押し付け、短時間で手早く診療し、たくさんの薬を処方する方が医師にとってのメリットが大きいのだ。
糖尿病についても、太りすぎが原因で病気になっているのならば、まずはダイエットの指導をした方が本人のためには有効だ。ただ、それでは「労多くして益少なし」のため、医師は、経口血糖降下剤やインスリン注射を勧めるのだ。
そうした医療界の矛盾に悩んだ私は92年に「プライベートドクターシステム」を立ち上げ、完全自由診療の会員制診療を開始した。このシステムでは「健康管理学の学問化と教育・伝授」を追求してきた。その中で到達した集大成が「予想医学」だ。

―― 「健康管理学」とは。

〈風本〉健康管理の目的について私は「90歳を超えても元気に生き抜き、頭脳明晰で、自分の足でどこでも行けて、疲れを知らず、意欲高く、見た目の姿は50歳」を実現することと定義している。これを実現するためのさまざまな知識が「健康管理学」だ。1寿命管理学2体調管理学3容姿管理学―の三つからなると考えており、それぞれに学問として体系化している。例えば「見た目のアンチエイジングをどうやれば実現できるか」とか「子供の身長・学力を高めるにはどうすればよいか」といったことも含まれ
ており、健康管理学を学べば身に付く。

―― 「予想医学」とは。

〈風本〉予想医学は、体質、免疫医学、遺伝子医学、発症要因の医学などを駆使して、人体の未来像を予想する学問だ。自らの持つ疾病のリスクを正しく知り、そこに適切に対応していくという考え方で、それらは健康管理学の中核をなす。

―― 「予想医学」や「健康管理学」について学ぶにはどのような方法があるか。

〈風本〉広くたくさんの人に学んでもらえるよう、(一社)日本健康教育振興協会では「予想医学検定」のテキストを用意している。私自身が、プライベートドクターシステムの会員に家庭教師的に教えてきた専門的な医学知識を、だれでも理解できるように、できるだけ平易な表現でまとめている。3級、2級、1級の3種類があり、各8000円(税別)だ。不定期だが、検定試験も行っている。
これとは別に、プロ向けのテキストとして、「体重管理指導士」「身長発育指導士」「素肌管理指導士」のテキストもそれぞれまとめている。
そもそも医療機関で、短時間診療や、無意味な治療が行われるのは、患者が「人格」として尊重されていないからだと感じる「予想医学」や「健康管理学」の正しい知識を、患者一人一人が身に付けることによって、医療現場にも適正な緊張状態が生まれ、ようやく患者が「人格」として扱われ始めると考えている。

――健康食品販売や健康機器販売など、健康産業にブロとして携わる人にとって、「予想医学」や「健康管理学」を学ぶメリットは。

〈風本〉無形の"健康″を商材とする健康産業においては、「教育が需要を創出する」という側面が大きいので、そうした人は、ぜひとも学んでいただきたいと考えている。販売員一人一人が正しい知識を持つことのメリットは計り知れない。逆にいうと、知識がないために売上をロスしているのが実状だ。また、健康商材を、健康に関する正しい教育を受けずに、セールストークだけで売りきることは、もはや「悪徳」と言われても仕方ないだろう。
私としては、今後も、「全国民の健康・人体・医療に関する知識の向上」というミッションに、全生涯をかけて取り組んでいきたいと考えている。

(日本流通産業新聞2019年1月1日号)

前のページへ戻る

クリニック案内

四谷メディカルクリニック
〒160-0004
東京都新宿区四谷4-7白川ビル2F
03-3225-1515
院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る