身長の伸びをロスするとき<4>

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風本真吾の健康談話 vol.38

身長の伸びをロスするとき<4>

メディカルサロンでは、あるプライベートドクターシステムの会員からの相談をきっかけに、「子供の背を伸ばす」を深く研究することになり、20年ほど前から診療に実践応用しています。依頼者とのコミュニケーションを深める中で、その診療手法は年々進歩していきます。

ここでは、幼少期から大人に向かう身長発育にあたって、
「背の伸びはこんな時にロスしてしまう」「こんなことがあれば背の伸びは悪くなってしまう」
をまとめました。数回にわたって発表していきます。

通学中の重いカバン

夏休みになると背の伸びがよくなる子供がいます。伸びがよくなるのは、解放された自由な気分になるからかなあ、と思うのが自然なようですが、実は、それだけではないことに気づきました。
重いカバンが原因なのです。夏休みに伸び率がよくなる子供は、4月、5月、6月の通学時には、とても重いカバンを持って、長距離を通学している子供がほとんどです。足の骨や脊椎に縦方向(重力方向)の強い力、単純な物理学で、骨の伸びを悪くするのです。骨端線部分に強い圧力がかかることにより、軟骨細胞の肥大化率が抑制されるのは間違いない現象と思っていいです。

カバンを学校に置き去りにすることを認めない学校がほとんどですので、通学中のカバンの問題は解決困難なことが多いです。私が最も頭を悩ませている問題です。

夏休みの部活(運動部)

ハードな部活に取り組んでいる場合、夏休みに伸び率が低下する場合があります。激しい運動をしているのに、食べる量が増えなければ、体重が減り、この場合は、栄養不足で当然伸びは悪くなります。しかし、それ以外にもう一つ、理由があるのです。

それは、ミネラルの亜鉛の不足です。亜鉛は、汗とともに体外に排出されます。大量の汗をかくと、亜鉛が喪失され、体内に亜鉛不足の状態が生じます。亜鉛不足は、食欲不振をもたらしますが、同時に、ダイレクトに背を伸ばす化学反応に影響して、背の伸びを低下させます。「亜鉛不足による成長障害」というはっきりとした病名があるくらいです。
対策は、亜鉛を補給することです。一日に15mgくらいの亜鉛を補給すればいいでしょう。

学童期のお菓子の食べすぎ

4歳からの園児・学童期は、通常、毎年5~6cm伸びます。よく食べる子供は6cm以上伸びて、少食の子供は5cm以下になります。食べる量が基本であるのが言うまでもありません。
しかし、この時期に体重がよく増えて、よく太っているのに、背の伸びが悪い、というケースをまれにみることがあります。その場合は、成長ホルモン分泌不全症や甲状腺機能低下症などの病気の可能性を考えますが、原因のほとんどは、摂食物のバランスが悪いことです。
一般的に、炭水化物と脂質は、身体を横に太らせ、タンパク質は、身体を縦に伸ばします。タンパク質の摂取量が少なく、炭水化物、脂質の摂取量が多くなると、背は伸びにくくなり、それでいて、太りやすくなります。
お菓子が大好きで、お菓子ばかり食べていて、三度の食事をあまり食べなくなるのは大問題です。お菓子は、炭水化物と脂質でできているからです。お菓子中心の食生活は、当然、親に叱られますが、言うことを聞かない子供もたくさんいます。

とはいえ、子供の生活状況によっては、お菓子が重要なエネルギー源であり、ストレス発散源になっていることもあります。タンパク質でできたお菓子があればいいのになあ、と思うことがよくあります。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る