身長の伸びをロスするとき<2>

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風本真吾の健康談話 vol.36

身長の伸びをロスするとき<2>

メディカルサロンでは、あるプライベートドクターシステムの会員からの相談をきっかけに、「子供の背を伸ばす」を深く研究することになり、20年ほど前から診療に実践応用しています。依頼者とのコミュニケーションを深める中で、その診療手法は年々進歩していきます。

ここでは、幼少期から大人に向かう身長発育にあたって、
「背の伸びはこんな時にロスしてしまう」「こんなことがあれば背の伸びは悪くなってしまう」
をまとめました。数回にわたって発表していきます。

安定伸長期の両親不和やいじめ

私の診療においては、子供の背が伸びてきた経過を丁寧に聞き取って、カルテに書き写します。学校の身体測定の記録が最も役立ちます。
すると、「小学2年生の1年間だけ伸びが悪い」などのことに気付きます。4歳を過ぎたら、第二次性徴期の始まり(平均すると男は11歳6カ月、女は10歳0カ月)までは、通常毎年5~6mm伸びます。よく食べる子は年間6~7cm伸び、あまり食べない子は年間4~5cmの伸びになります。しかし、ある1年だけ、2~3cmしか伸びていなかった、というのがあるのです。

その時期のことを子供、両親と話し合った時に、結論として出てくるのは、「その当時、夫婦仲が悪くて離婚問題があった」「仲の悪いクラスメイトがいて、いつもケンカばかりしていた」「いじめにあっていた」などの話です。
心の中に生じたネガティブ問題が身長に悪影響を与えるのは間違いないと思ってかまいません。

逆に、身長の伸びの状態から、学校でのいじめが発覚することがあります。小学4年生で背が低いうえに、ここ1年2cmしか伸びていない子供を見た場合、健康保険医療では、すぐに成長ホルモンの分泌刺激試験などの所定の検査を行います。しかし、私はまず、学校でいじめにあっていないかどうかを聴取します。親の前では、子供は健気に「大丈夫。そんなことはない」と応えます。両親に離れてもらって、子供と話し合うと「実は・・・」の話が出てきます。白衣を着た医師の前でのみ、真情を吐露できる、という子供は多いのです。

私は日ごろ、「健康保険制度のひずみ、制度疲労」の問題を指摘していますが、その悪弊はこんなところにも表れています。子供の成長にとって重大問題を目の前にして、それを発見してあげる絶好の機会になっているのに、健康保険で定められたとおりにしか、診療を遂行できない医師ばかりになっているのです。

運動後に食べない

男の子で14歳以上になって、身長が150cm台なのに背の伸びが止まりそうになって来院した子供に、小学時代に取り組んだスポーツを尋ねると、答えとしてよく出てくるのが、「水泳」です。
水泳は運動量が非常に大きいので、頑張って泳ぐと、ヘトヘトに疲れます。さて、その先の食事が問題です。頑張って疲れたから、さあ食べるぞ、と言ってたくさん食べる子供と、疲れ切って食欲がなくなり食べなくなる子供に分かれます。食べなくなる場合、すぐに寝てしまうこともしばしばです。

もともと少食の子供ほど食べなくなることが多いですが、本来はよく食べる子供でも、運動で疲れ切った後に限って、あまり食べなくなることもあります。そんな時は要注意です。週に1回の運動でも要注意です。
運動後に食欲がなくなり、あまり食べなくなるのは身長の伸びにとって大問題で、その時期の伸びを大きくロスします。水泳に限らず、サッカー、野球、クラシックバレエ、新体操・・・あらゆる運動で起こり得ます。運動の後に食べるのが減っている、と気づいたら、その運動の量を減らすか、あるいは、運動する時間帯を工夫するか、あるいは、運動後に無理矢理食べる努力をするか、のどれかに取り組むしかありません。それでも、うまく解決できない場合は、その運動をやめるのがいいです。青春をかけたスポーツの場合は、そういうわけにもいかないかもしれませんが・・・。

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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る