口臭、体臭の問題を一気に解決する

電話受付10:00~18:30

03-3225-1515

風本真吾の健康談話 vol.34

口臭、体臭の問題を一気に解決する

身体の表面からはいろいろな匂い(におい)が発されます。匂いを発する化学成分が体表面で合成されると、匂いになるのです。しかし、健康相談で体臭のことを話す人はほとんどいません。医者に相談することではないと思っているのでしょうが、ひそかに悩んでことは多いようです。今回は、口臭、体臭問題の解決を示唆できる話をします。

「耳の穴が臭い(くさい)と言われる」という悩みの相談を受けたことがありました。同じ悩みを持っている人はいるかもしれませんが、医者に相談してくるのは珍しいことです。
医学部で学んだ勉強としては、汗腺にはエックリン汗腺とアポクリン汗腺がある。アポクリン汗腺は、腋窩、陰部、耳孔、後頭部、耳介後部に存在し、そこからの分泌物(汗)には臭いが伴う、と学んでいます。

教科書通りに、「そこから出る分泌物に匂いがあるのは仕方がないのですけど」と話しました。
しかし、その人は「どうしても臭いをなくしてほしい。何とかしてほしい」と強く頼んできました。そんなことを言われても困りますが、「物は試し」とばかりに思い切って、抗生剤を処方してみました。何かの細菌が関与して、それが原因なら抗生剤投与で匂いがなくなるかもしれない、と思ったのですが、それほど期待していたわけではありませんでした。
ところが、しばらく後、その人は「おかげさまで、匂いがなくなりました」と言ってきたのです。ということは匂いの原因として細菌が関与していたということになります。そのときは「耳孔内部のどこかに化膿巣でもあったのかな」と思ったものです。化膿していると化膿部から、臭いにおいを発するのはよくあることだからです。

私は、その件が心の奥底に気がかりでしたので、それ以後、何かの際に抗生剤を処方することがあったら、「体臭や口臭の悩みがありませんか?あれば、この抗生剤を飲んでいる間に、その匂いがどうなったかを教えてください」とあらかじめ、語るようにしました。すると、後に「そういえば、あの抗生剤を飲んでいる間は体臭がなくなったように思います」と言う人が現れたのです。「口臭が気にならなくなった」という人も多くいました。

体臭、口臭には、やはり細菌が関与していたのです。そういえば、「無臭のおなら」と「有臭のおなら」があります。その差は大腸内の食物残渣(ざんさ)の成分と大腸内の常在細菌の兼ね合いで決まります。
残渣成分が炭水化物で、大腸内に乳酸菌が多ければ、分解して二酸化炭素と水が生成されます。二酸化炭素は、無臭です。残渣成分が蛋白質で、大腸内に悪玉菌と言われる大腸菌やウェルシュ菌が多ければ、分解されて、窒素化合物や硫黄化合物ができます。窒素化合物の代表はアンモニアで、硫黄化合物の代表は二酸化硫黄や硫化水素です。これらは強烈な臭いのもとになります。おならの臭さは、その辺で決まるのです。

口臭に関して考えてみましょう。歯周病や虫歯があれば、そこには化膿巣が関与しますから、当然、口臭になります。口内炎や咽頭炎があっても、同様の理由で口臭になります。肺や気管支に病巣があっても、息に匂いが出ますので口臭になります。しかし、そのような病巣がなくても口臭になるパターンがあるのです。
口腔内にもたくさんの細菌が生息しています。唾液にはIgA抗体が多く含まれていて、これが口腔内の細菌の増殖を防いでいます。しかし、唾液が減って口腔内の細菌が増殖すれば、口腔内の微量残渣物あるいは蛋白質系の航空内分泌物と、その細菌が化学反応を起こします。
微量残渣物が蛋白質系で増殖した口腔内細菌が悪玉菌系なら・・・それは窒素化合物、硫黄化合物の口臭となって現れます。だから、口が渇くと口臭が発生しやすいのです。
大腸内と同様で、加齢に伴い善玉菌が減り、悪玉菌が増えてきます。だから、年を重ねるほど、このタイプの口臭が発生しやすくなるのです。

私は、診療する日は一日中しゃべり続けています。家庭教師として君臨する、というタイプの医療を築いている私の診療日のしゃべり続ける量は、おそらく日本一です。私以上にしゃべり続ける医師は想像できません。
しゃべり続けると、必ず、口の中が渇いてきます。頻繁にお茶を飲むようにしますが、間に合わないこともしばしばです。すると、唾液内のIgA抗体がなくなるので、悪玉菌が増殖するのでしょう。口腔内のどこかに残存している蛋白質の硫黄系、窒素系成分に反応を起こして、自分でも気になる口臭が発生してきます。

そんなある日、突然、発想しました。
「口腔内の悪玉菌が原因なら・・・。口腔内を乳酸菌で満たせばいいのだ。すると悪玉菌は増えなくなっている」

そして、医療用の乳酸菌製剤を口に入れてポリポリと噛み砕き、口腔内を満たすようにしました。悪玉菌を抑えるのは、乳酸菌系の善玉菌です。すると、口臭が気にならなくなりました。

単純な実践的解決方法が身近にあったものです。

前のページへ戻る

クリニック案内

四谷メディカルクリニック
〒160-0004
東京都新宿区四谷4-7白川ビル2F
03-3225-1515
院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る